朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
「だから、琉奏が俺を介するのは当然――だと思ってろ。お前はぐだぐだ考え過ぎなんだよ。理由がほしかったらそれっぽいモンでもテキトーにつけてろ。あれか? 俺が考えてやろうか?」
「………」
本当にこいつはずけずけ入ってくる。遠慮がない。
……それこそが雲居降渡なんだが。
「お前に会いたいって言ってきてるんだ。会ってやれよ。りゅう」
「………」
降渡が机に投げた紙を拾う。
「………いつだ?」