朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】


「………~~~⁉」
 

見られてた⁉ いつ、――どこで⁉ いやそんなことよりも!


「宮寺! それはっ


「いや、別に申し開きを聞きたいわけじゃないんだ。ただ――今度は誠実に付き合えよって言いたかっただけで。もしまた遊びでやってるんだったら、相手が可哀想だからそういうのはもうやめろって、忠告? したくて」
 

片手をあげて先手を打たれた。


そして宮寺の相変わらずの真っ直ぐさ。


「お前は見境ないから……相手の女性の方のことも考えろよ? お前にはその場凌ぎでも、向こうはみんな本気だったんだから」


「………」
 

撃沈。
 

なんかこう、宮寺が言っていることが正論過ぎて、正当過ぎて、正し過ぎて、自分、宮寺の隣に座る資格もないと思う。


突っ立ったまま放心するしかない。

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