朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
「そうなんだ。てか、むしろお互いの話に関しての方がガード固くなるから、俺が話した、より、あいつらが話した方が、俺に信頼されてると思っていい」
「……いつも思うけど、三人てすごいよね。こう、通じ合ってる感が」
わかりあってる感っていうか。
私が言うと、流夜くんは嫌そうな顔をした。
「気味悪い言い方はするな。仕方ないだろ、ほかに近い年頃がいない環境で育ったんだ。普通の友人感覚は、それこそわからん。だから――吹雪や降渡に、俺の話たくさんしてもらえるようになれ」
くしゃくしゃと髪を撫でまわされた。
大きな手は、いつだって優しい。
……絶対にそうなると、決めた。