朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
「は、遙音……? なんだよ、日義と友達にでもなったのか?」
「はあっ⁉ 怖―こと言うなよ!」
恐る恐る問うてきた友人に牙を剥いた。そんなことあるか!
「今のどう見ても友達テンションだったけど……」
「どこをどう見ても恐怖対象でしかねえよ!」
「でも頼とか名前で呼んでたじゃん」
「あれはあいつがそう呼べって言うから!」
それが友達テンションなんだよ。そう言われたけど、断固認めない。
「えーと……がんばれ、よ……?」
友人たちの励ます言葉も疑問形になってしまっているが、みんなには俺と頼は友達に見えたらしい。
……友達ってなんだっけ?