朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】

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「それで宮寺先生が神宮先生を恨んでるって言うの?」


「まー、な……」
 

この前、頼が乱入してきた公園で、笑満ちゃんと頼に、俺が知ることの経緯を話していた。


頼が二人の回収に回った頃、咲桜は既に帰宅していたらしい。
 

正直話しにくかったけど、神宮たちと宮司の過去にあったことを話した。


「それって明らかに神宮先生が悪いじゃん」


「神宮先生が諸悪の根源じゃん」
 

……平坦な瞳でそんな評価をいただいた。


当時の様子を知る俺としては、その一言では片つけられないのだが……。


「まー、傍から見たり宮寺の目線で見りゃそうなんだけど……」
 

なんと説明すべきか。


……以前にあそこまで話していいのか……。
 

咲桜が笑満ちゃんと一緒にいないでもう帰ってるのって、神宮関わってるよなー……。


だったら咲桜には神宮が話すだろうから……。


笑満ちゃんはあいつら知ってるし。ま、いっか。
 

答えには簡単に行きついた。


「根本の原因って、たぶん春芽にあんだよ」

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