朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
愛しさの募る毎日。
本音は、逢えたら抱きしめて離したくない。
本当に攫ってしまおうかなどと危ない発想まで起こってしまうこの頃だ。
……在義さんの目を気にすると、さすがに華取の家で過度にはいちゃつけないので。
在義さんの爆弾発言の影響で、うちへはほとんど呼べなくなったし。
「神宮、上総署行くのか?」
いつの間にか宮寺が復活していた。
「だから何だよ」
邪魔っ気に返すと、メンタルの強い宮寺は平然と答えた。
「俺も行くから」