朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
てか笑満の中で在義父さんは録音機器とか常備してる認識なのか。
在義父さん生き方間違えてないかな。(実際のところ、在義パパは常備しています。※作者注)
ぽん。両肩を笑満に摑まれた。
「咲桜、あんた今日絶対流夜くんに逢いなさい」
「え、どうしたの」
「言動の方向性のおかしさがいつもと違うよ。淋しさ爆発させてんのは咲桜もでしょ」
「―――」
それは日頃の自分の発言もおかしいということだろうか。じゃなくて。
「でも――
「でもとかだってを言わない」
「……近づいちゃダメって言われてるのに逢いたいとか、我儘でしょう……」
「流夜くんが咲桜のとこへ行くのは大丈夫って言ってたじゃない。……咲桜の本心の我儘くらい受け入れられないほど器の小さい人なの?」