処刑バッヂ
晴康が和馬の頭にハンマーを振り下ろす。


和馬の顔が一瞬にして赤に染まる。


生ぬるい液体があちこちに飛び散り、かち割られた頭蓋骨から脳味噌が飛び出す。


ピンク色に近いそれは原型をなくし、ドロリとした液体になっている部分もあった。


「あ……あ……」


あたしは細かく息を吸い込み、その度に弱弱しい声が漏れた。


晴康が鼻歌を歌いながら和馬の拘束を解いていく。


椅子から床へと力なく転がる和馬の体。


「嘘だろ……」


涼希が呆然としたままそう呟いた。


すぐ近くにいた涼希の顔は和馬の血肉で赤く染まっている。


「クリスマスだから、ちゃんと飾りつけしないとな」


晴康がそう呟き、ノコギリを持って来た。
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