処刑バッヂ
2人が大きな段ボール箱を引きずりながら体育館へと移動している。


あの段ボールの大きさなら、人1人が入っていても不思議じゃない。


そう思ってゴクリと唾を飲みこんだ。


しかし、開いた段ボールの中から見えたのは色とりどりの紙テープだったのだ。


「なにあれ……」


「あれってたしか文化祭や体育祭の時に使う道具だよな……」


涼希の言葉にあたしは頷いた。


あれは俗に言うパーティーグッズだ。


確か空き教室のロッカーの中に保管されていたものだ。
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