処刑バッヂ
「多少のわだかまりならあるかもしれない。でもそれは相手を殺すほどじゃないだろ」


「そうだよね。だけど晴康言ってた。『正当防衛になるから』って……」


あたしの言葉に涼希は黙り込んでしまった。


普段なら我慢できることでも、こんな状況科下にいればきっと気持ちは変化していく。


相手は犯人に暗示をかけられている状態でもあるのだ。


憎い相手を自分の自由にできると知った時、どんな行動にでるか……。


そのとき、涼希がスマホを取り出した。


スマホの光に思わず目を細める。
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