処刑バッヂ
「電気くらいつけたいけど、やっぱり無理だよなぁ?」
A組の前まできて太一がそう言った。
窓からの明かりはなく、教室のドアを開けてみても周囲の様子がわからない。
できれば電気をつけたいところだけれど、あたしたちはスマホとライトの明かりだけを頼りにA組へと足を踏み入れた。
「夜の教室って不気味」
あたしの後ろで梨央がそう言った。
「そうだね。人の気配もないし、トオルってばどこにいるんだろう」
そう呟いた時だった。
不意に足元でなにかを蹴とばしてしまい、あたしは立ち止まった。
スマホの明かりで床を照らしてみると上履が転がっているのがわかった。
「これ、トオルの上履じゃん」
そう言って上履を手に取ったのはツクシだった。
確かに、上履きには黒田と書かれていて、その周りには変な落書きが沢山されている。
トオルがふざけて描いて、先生に怒られていたのを思い出す。
A組の前まできて太一がそう言った。
窓からの明かりはなく、教室のドアを開けてみても周囲の様子がわからない。
できれば電気をつけたいところだけれど、あたしたちはスマホとライトの明かりだけを頼りにA組へと足を踏み入れた。
「夜の教室って不気味」
あたしの後ろで梨央がそう言った。
「そうだね。人の気配もないし、トオルってばどこにいるんだろう」
そう呟いた時だった。
不意に足元でなにかを蹴とばしてしまい、あたしは立ち止まった。
スマホの明かりで床を照らしてみると上履が転がっているのがわかった。
「これ、トオルの上履じゃん」
そう言って上履を手に取ったのはツクシだった。
確かに、上履きには黒田と書かれていて、その周りには変な落書きが沢山されている。
トオルがふざけて描いて、先生に怒られていたのを思い出す。