処刑バッヂ
「え……?」


「あたしたちの関係から外れてるのは麻央1人なんだよ? 麻央がなにか握ってても不思議じゃない」


ツクシが熱心に言葉を紡ぐ。


確かにそうなのかもしれない。


でも、食堂内で食べ物を漁っていたあの姿を思い出すと、完全に暗示にかかっていたように見える。


「麻央が犯人なら、暗示にかかる必要はないよね?」


「違うよ若菜! きっと麻央も被害者側! だけどあたしたちとは違うってことだよ!」


もどかしそうなツクシの言葉に、なんとなく言おうとしていることの意味が理解できてきた。
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