処刑バッヂ
振り向くと大きなモミの木が視界一杯に飛び込んできた。
動画で見たのと同じように、死んで行った仲間たちが飾りとしてぶら下げられている。
梨央の体はモミの木の頂点に縦に突き立てられ、口から木の枝が出ている状態だ。
みんなの血がまるで雨のように流れてモミの木を濡らし、緑色だった葉のほとんどが赤く染め上げられている。
急激な吐き気を押さえながら、あたいは体育館の中を見回した。
「真奈、いるんだろ!?」
涼希が怒鳴るようにそう聞くと、体育館中にその声が反響する。
血なまぐさいこんな場所、さっさと出て行ってしまいたい。
そんな気持ちをどうにか我慢して「真奈ちゃん出てきて!」と、同じように呼びかけた。
動画で見たのと同じように、死んで行った仲間たちが飾りとしてぶら下げられている。
梨央の体はモミの木の頂点に縦に突き立てられ、口から木の枝が出ている状態だ。
みんなの血がまるで雨のように流れてモミの木を濡らし、緑色だった葉のほとんどが赤く染め上げられている。
急激な吐き気を押さえながら、あたいは体育館の中を見回した。
「真奈、いるんだろ!?」
涼希が怒鳴るようにそう聞くと、体育館中にその声が反響する。
血なまぐさいこんな場所、さっさと出て行ってしまいたい。
そんな気持ちをどうにか我慢して「真奈ちゃん出てきて!」と、同じように呼びかけた。