処刑バッヂ
『先生』と呼ばれたその人も、ニタリとした笑顔を浮かべる。


「2人とも……生きてる人間だよな……?」


涼希の質問に、2人は同時に笑い声を上げた。


「こんな世界人間が作れるわけがないって思った?」


真奈ちゃんがそう聞きながらステージ上から下りて来る。


足元まで血に濡れているため、歩くたびにベチャベチャと嫌な音が響いた。


「仲間がいれば、作れるんだよ」


「仲間……?」


まさか、他にも誰かが潜んでいるのだろうか。


そう思い、身構える。
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