処刑バッヂ
そんなの、こっちが聞きたいことだった。
「まさか、これがトオルのサプライズ演出だったりして」
そう言ったのは晴康の後を追いかけて来た梨央だった。
「こんな手の込んだこと、する?」
あたしは眉間にシワを寄せてそう言った。
倒れているトオルを思い出しても、あれが演技だとは思えなかった。
「トオルのことだもん。きっとあたしたちを脅かして楽しんでるんだよ」
そう言う梨央の声は震えている。
必死で自分に言い聞かせているのかもしれない。
その時だった。
バタバタと足音が聞こえて来たかと思うと、他のみんなが集まって来た。
職員室へ行ってきたはずの2人の表情は強張っている。
「鍵がなかった。職員室の電話も通じない」
太一の言葉にあたしは目を見開いた。
「まさか、これがトオルのサプライズ演出だったりして」
そう言ったのは晴康の後を追いかけて来た梨央だった。
「こんな手の込んだこと、する?」
あたしは眉間にシワを寄せてそう言った。
倒れているトオルを思い出しても、あれが演技だとは思えなかった。
「トオルのことだもん。きっとあたしたちを脅かして楽しんでるんだよ」
そう言う梨央の声は震えている。
必死で自分に言い聞かせているのかもしれない。
その時だった。
バタバタと足音が聞こえて来たかと思うと、他のみんなが集まって来た。
職員室へ行ってきたはずの2人の表情は強張っている。
「鍵がなかった。職員室の電話も通じない」
太一の言葉にあたしは目を見開いた。