処刑バッヂ
みんなが一瞬静まり返る。


「そんなこと言ったら、若菜まで犯人扱いされちゃうよ」


梨央の小さな声が聞こえてきて、一瞬背筋が寒くなった。


ここであたしまで疑われたら、ますます混乱を招くことになりかねない。


「と、とにかく一旦落ち着いて。さっき送られて来たメッセージをちゃんと確認してみようよ」


そう言ったのはツクシだった。


暗いから表情までは見えないけれど、恐怖から声は震えている。


「そうだよ、そうしようよ」


梨央がすぐに賛同して、この場の雰囲気が少しだけ和んだのがわかった。


涼希が晴康から手を離し、距離を置いた。


その様子にひとまず胸をなで下ろす。

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