処刑バッヂ
涼希の言葉に不意に心が軽くなるのを感じた。


あたしたちはみんなの事を信じてる。


「そうだよね……」


信用していればきっと大丈夫だ。


今までだって、多少の困難はこのメンバーで解決してきたじゃないか。


あたしは覚悟を決めて机の中を覗き込んだ。


暗くてなにも見えない。


スマホのライトで中を照らしてみると、そこに赤い紙でラッピングされている小さな箱を見つけた。


クリスマスプレセント……。


緑色のリボンがスマホの明かりでキラキラと輝いて見える。
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