処刑バッヂ
この判断がみんなを困らせることになるかもしれない。


けれど、涼希に任せてばかりじゃいけないのだ。


「俺も、若菜の意見に賛成するよ」


涼希がそう言って笑顔を向けてくれた。


その笑顔に緊張が少しだけほぐれて行く。


「……それなら全員で移動しよう。犯人はどこから襲ってくるかわからないから」


梨央があたしの手を握りしめて、そう言ったのだった。
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