処刑バッヂ
涼希と2人きりになった空間は、突然物悲しく感じられた。
あたしは身を隠すように机の下に座る。
家庭科室の机は大きいから、2人が並んで座っても十分にスペースがあった。
「涼希は一緒にいてくれるよね?」
小さな声でそう聞くと、涼希はあたしの手を握りしめて来た。
「当たり前だろ、若菜を1人にはしない」
それはいつもの同じ涼希望の口調だったので、あたしはホッと安堵のため息をもらした。
こうして2人でいるとどんな状況でも心が安らいでくる。
あたしは家庭科室の窓から見える空を見つめた。
相変わらず、星1つない空。
そもそもこの空も本物かどうかわからない。
本当に夜明けが来るのだろうか。
そんな不安が胸を渦巻いた。
あたしは身を隠すように机の下に座る。
家庭科室の机は大きいから、2人が並んで座っても十分にスペースがあった。
「涼希は一緒にいてくれるよね?」
小さな声でそう聞くと、涼希はあたしの手を握りしめて来た。
「当たり前だろ、若菜を1人にはしない」
それはいつもの同じ涼希望の口調だったので、あたしはホッと安堵のため息をもらした。
こうして2人でいるとどんな状況でも心が安らいでくる。
あたしは家庭科室の窓から見える空を見つめた。
相変わらず、星1つない空。
そもそもこの空も本物かどうかわからない。
本当に夜明けが来るのだろうか。
そんな不安が胸を渦巻いた。