処刑バッヂ
戸棚から勝手にグラスを2つ出してオレンジジュースを注いでいく。


1つを涼希に渡してひと口飲んでみると、甘味が口いっぱいに広がってホッと安心できるようだった。


「うまいな」


涼希の顔にも笑顔が浮かんでいる。


あたしはジュースを飲みほして全身の固まった筋肉をほぐすように大きく息を吐き出した。


朝まではまだまだ長い。


パーティーは始まったばかりだった。
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