処刑バッヂ
和馬の血痕は思っていた通り体育館まで続いていた。
途中で捕まってしまったのか、その血の量は増えて行っている。
体育館の扉は半開きになっていて、そこから中を覗き込んでみると晴康が和馬の体を椅子に固定している所だった。
和馬は相当暴れたのか、体のあちこちに血が滲んでいる様子だ。
「離せ! なにすんだよ晴康!!」
和馬が必死になって悲鳴に近い声を上げる。
和馬を見つめている晴康の目は真っ黒だ。
暗示にかかっていた時の麻央の目と全く同じだ。
なにも映し出していないように見える、その黒目に体が震える。
途中で捕まってしまったのか、その血の量は増えて行っている。
体育館の扉は半開きになっていて、そこから中を覗き込んでみると晴康が和馬の体を椅子に固定している所だった。
和馬は相当暴れたのか、体のあちこちに血が滲んでいる様子だ。
「離せ! なにすんだよ晴康!!」
和馬が必死になって悲鳴に近い声を上げる。
和馬を見つめている晴康の目は真っ黒だ。
暗示にかかっていた時の麻央の目と全く同じだ。
なにも映し出していないように見える、その黒目に体が震える。