ヴァーチャル・リアリティ
入口の時と同じように、なにもないように見せかけていただけで扉が実在していたのだろう。
あたしはその扉を開けて足を踏み入れた。
部屋の中は正方形で、なにもない空間が広がっている。
といっても、これは映像だから実際にはなにか置かれているのかもしれないが。
部屋に入るとドアは自動的に閉まり、足元に短い白線が現れた。
『みなさま、足元をご覧ください。白線がひかれている場所が、みなさまの立ち位置となります。その場で足踏みをすることで前へ進むことがきます。また、方向転換したいときも、その場で体の向きを変えればできます』
試に何度か足を動かしてみると、確かに映像が動いている。
これなら建物の大きさも関係なく、ゲームが楽しめるワケだ。
『みなさまには今個室に入っていただいていますが、会話をすることは可能です』
「へぇ。おーい、みんな聞こえるか?」
これは晴道の声だ。
あたしはその扉を開けて足を踏み入れた。
部屋の中は正方形で、なにもない空間が広がっている。
といっても、これは映像だから実際にはなにか置かれているのかもしれないが。
部屋に入るとドアは自動的に閉まり、足元に短い白線が現れた。
『みなさま、足元をご覧ください。白線がひかれている場所が、みなさまの立ち位置となります。その場で足踏みをすることで前へ進むことがきます。また、方向転換したいときも、その場で体の向きを変えればできます』
試に何度か足を動かしてみると、確かに映像が動いている。
これなら建物の大きさも関係なく、ゲームが楽しめるワケだ。
『みなさまには今個室に入っていただいていますが、会話をすることは可能です』
「へぇ。おーい、みんな聞こえるか?」
これは晴道の声だ。