私と彼が知る地に堕ちた天使
愛花と梨沙は高校に入学してからできた親友
一年の時はクラスが同じだったけど二年になってからは梨沙だけクラスが離れた。
だからといって疎遠になるわけでもなく休み時間になると私と愛花のクラスに遊びに来る
拓篤はクラスメイトで愛花の彼氏。
バスケ部のエースで、ザ・爽やかスポーツ少年って感じだから女子から人気があり愛花が目を光らせるのもしばしある。
練習や試合があるから殆どの時間を部活に使っているけど、愛花はそれを理解しており拓篤を応援している。
だからこそ放課後デートは貴重な時間。
夏の試合が終わり少しの期間だけ部活が休みだけど自主練は怠らないようにと顧問の先生から言われてるらしい。
「あの二人、派手だろ?」
「だから見た目で判断しないで……って覚えてるじゃん」
「今思い出した」
「本当?」
駅に着き、改札をに入りホームで電車を待つ
一時間半もかかるから早い電車に乗らないといけないからラッシュ時間には引っかからない。
早いから人が少ない。
「愛花と梨沙は顔が整ってるだけだよ。いろんな噂とかあるみたいだけど真に受けないで」
愛花は美人系で梨沙は可愛い系
愛花は少しだけイギリスの血が入っているクウォーター
化粧をなくても綺麗な容姿。
でも他の人から見たら派手に見えるらしく本人は舐められないために勉強を必死にしている結果、学年一位の成績。
梨沙はお洒落を欠かさない努力型。
スッピンも可愛いんだけど女の子だからメイクをしたいらしくファッション雑誌とかで勉強している。
その熱意を勉強にも活かしてほしいと思うんだけどね
テスト前になると私と愛花に泣きついて来るのはやめてほしい点でもある。
そんな二人に対して私は平凡。
特にお洒落をしているわけでもない。
私を近くで見ている悠哉にとっては愛花や梨沙は派手に見えるのかもしれないけど。
「お前は、それでいいわけ?」
「誰と親友になろうが私の勝手でしょ」
強者か弱者かと問われれば愛花と梨沙は強者に当たり、その二人と行動している私も自然と強者になった。
別に望んでなったわけじゃない。
愛花と梨沙とは入学時にたまたま意気投合して仲良くなった。