【完】キミスター♡
会えない一秒は、恋心を成長させる。
緋翠のどこか好きだとか、一緒に出掛けた場所が大切な思い出だとか、色々浮かんでくる。
こんな風にしていて、そんな中でどうか自分が今度会う時までに、緋翠に見合う女の子でありますように…なんて、思ってしまう。

一秒ごとに、好きだよ。
不安に駆られることはあっても。
ずっと、緋翠のことだけだよ。

まるで空気を吸い込むようにして、そう小さく呟くと私はピンク色の溜息を吐いて、そのまま眠りについた。

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