【完】キミスター♡
手放すことの出来ない温もり
”そこ”はとても冷たい場所だった。
まるで足元から凍えてしまうくらいに。
それでも、私はなんとか前に進もうとする。
だけど、足がすくんでなかなか動かない。
なんて、自分は無力なんだろう。
なんで、自分はこんなに弱い生き物なんだろう。
そんな思いが次から次へと浮かんでは消える。
先の見えないこの場所で、永遠に戻れない恋しい温もりを求めて泣いた。
泣いたって、何も解決なんてしないのに。
「…すい…」
私の口から零れ落ちる言葉はただ一つ。
「ひ、すい…」
「緋翠、緋翠、緋翠…っ。…大好き、だよ」
こんなにも、こんなにも…大好き、だよ…。
でも、届けられない。
もう…届かない。
だって、自分から手放してしまったのだから。
あの、温かな手を跳ね除けてしまったのだから。
まるで足元から凍えてしまうくらいに。
それでも、私はなんとか前に進もうとする。
だけど、足がすくんでなかなか動かない。
なんて、自分は無力なんだろう。
なんで、自分はこんなに弱い生き物なんだろう。
そんな思いが次から次へと浮かんでは消える。
先の見えないこの場所で、永遠に戻れない恋しい温もりを求めて泣いた。
泣いたって、何も解決なんてしないのに。
「…すい…」
私の口から零れ落ちる言葉はただ一つ。
「ひ、すい…」
「緋翠、緋翠、緋翠…っ。…大好き、だよ」
こんなにも、こんなにも…大好き、だよ…。
でも、届けられない。
もう…届かない。
だって、自分から手放してしまったのだから。
あの、温かな手を跳ね除けてしまったのだから。