家族でも、幼なじみでもなくて。
それからは毎日真面目に勉強した。

わからないところは先生に聞いたり、
夏休みとか冬休みには、家に帰ってきた円香さんに聞いたりして、幸せを勝ち取るために頑張った。

6年生になってからは少しずつ面接の練習もした。


あれ以来、りっくんが私に話しかけてくることはなかった。


お母さんはやっぱりりっくんのことが好きみたいで、休日はりっくんとお出かけしてすごく楽しそうだった。

はじめは悔しかったけど、だんだん慣れてきた。

早くこの家を出たくて仕方がなかったから。
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