家族でも、幼なじみでもなくて。
目を覚ますと着信とメールが数件入っていた。

太一くんと愛海に「学校で詳しく話す」と返信をしてキッチンに向かった。


朝ごはんを食べていると、太一くんから「先輩と優衣の家に向かってる」とメールが届いた。


こんな朝から!?
学校で話すって言ったのに……


『ピンポーン』


早っ!

メール送った時は家の前だったのかな?


「おはよう」

「おはよう、太一くん。愛海」

「おはよ〜」

「優衣」


太一くんの手がスッと伸びてきて私の髪に優しく触れた。


「た、太一くん?」

「寝癖、ついてるよ」

「……あとで直すからいいの!」


こういうのはそっとしておいてよね!
寝癖に気づいていなかったわけじゃないもん!


「愛海?」

「な、なに?」

「どうしたの?」

「え? べ、別に」


様子がおかしいなって思ったんだけど、私の勘違いかな?


「とりあえずあがって」

「おじゃまします」

「朝ごはん食べてもいい?」

「食べ終わるまで待ってるよ」

「ありがとう」


急いでご飯を食べて、学校に行く準備をした。
< 50 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop