家族でも、幼なじみでもなくて。

りっくんと会話するだけで疲れる。

こういう時は、甘いもの食べて元気だそう!
最近コンビニスイーツにハマってるんだよね〜。
今日はなににしようかな?

そんなことを考えながら歩いていると、少し先に工事中の看板が見えた。

工事中で通れないのか。
あっちの道から行くしかない。
暗くて人通りも少ないから、いつもは通らないけど今日はしょうがないよね。

そう自分に言い聞かせて、少し怖い気持ちを抑える。

しばらくして、私以外の足音が聞こえることに気づいた。

怖くなって自然と早歩きになる。
すると、後ろの足音も同じく早歩きになった。

怖い……
こんな道、通らなければよかった。
今更後悔しても遅いけど。


トンッと肩に誰かの手が触れた。


「ねぇ、」


男の人の声。

私はただコンビニスイーツを食べたいだけなのに……!
どうしてこんな怖い目に遭わないといけないの!?

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