家族でも、幼なじみでもなくて。
「ここからは1人で行くことになるけど、大丈夫?」
「うん。ある程度英語はできるし、頑張るよ」
そうは言ったものの、本当はすごく不安。
異国の地で、大きなパーティーに参加すること自体が大変なのに……
私、人がたくさんいるところは苦手なんだよね。我慢、するけど。
受付を済ませて中に入ると、紳士淑女がたくさんいた。
思ったより子どももたくさんいるな。
大きなシャンデリア。有名な絵画。綺麗な彫刻。ふかふかな絨毯。
美味しそうな食べ物や飲み物もある。
これからどうしたらいいの?
一人で悩んでいると主催者と思われる男の人の挨拶が始まった。
速くて聞き取れない……
挨拶が終わって周りが賑やかになる。
それにしてもすごい人の数……
一体何人いるんだろう?
本当は良くないのに悪い癖でつい辺りを見回してしまう。
……気付いた時には遅かった。
視界がぐにゃりと歪んで、立っていられない。
なんとかして壁際に移動し、その場にしゃがみ込んだ。
気分が悪い、人酔いだ……
誰かに助けを求めようとしても、頭が働かなくて英語が出てこない。
「Are you all right?(大丈夫ですか?)」
そんな時、声をかけられた。
聞き慣れたやさしい声。
きっとこれは……
「……りっくん」
小さな声で呟いた 次の瞬間、私の視界は真っ暗になった。
「うん。ある程度英語はできるし、頑張るよ」
そうは言ったものの、本当はすごく不安。
異国の地で、大きなパーティーに参加すること自体が大変なのに……
私、人がたくさんいるところは苦手なんだよね。我慢、するけど。
受付を済ませて中に入ると、紳士淑女がたくさんいた。
思ったより子どももたくさんいるな。
大きなシャンデリア。有名な絵画。綺麗な彫刻。ふかふかな絨毯。
美味しそうな食べ物や飲み物もある。
これからどうしたらいいの?
一人で悩んでいると主催者と思われる男の人の挨拶が始まった。
速くて聞き取れない……
挨拶が終わって周りが賑やかになる。
それにしてもすごい人の数……
一体何人いるんだろう?
本当は良くないのに悪い癖でつい辺りを見回してしまう。
……気付いた時には遅かった。
視界がぐにゃりと歪んで、立っていられない。
なんとかして壁際に移動し、その場にしゃがみ込んだ。
気分が悪い、人酔いだ……
誰かに助けを求めようとしても、頭が働かなくて英語が出てこない。
「Are you all right?(大丈夫ですか?)」
そんな時、声をかけられた。
聞き慣れたやさしい声。
きっとこれは……
「……りっくん」
小さな声で呟いた 次の瞬間、私の視界は真っ暗になった。