世界を旅する武芸少女
控え室・・・控え室には屈強な男や、剣豪っぽい者、その他色々な人がいる。

控え室に入って意外に感じたのは男も女もほぼ同じくらいの人数との事だ。だいたい女は少ないはずなんだが、こういう用心棒になろうとする女は少し頭がおかしい人が多い。まぁ、私も見る人によっては頭がおかしいと見るかも知れないがな。

控え室は恐ろしいほど静かで、お喋りっぽいウイチも空気を読んで黙り混むしかない。

試合開始まで後一時間・・・それまでここで待機か。幸い、この控え室には漫画や本、飲み物も飲み放題だから便利なのだが、誰も使う人がいない。なので、私は遠慮なく使わせてもらうことにした。

まずは珈琲をミルクに砂糖を入れて漫画を読みながら飲む・・・これが至高。まるで優雅な一時を味わえる。

周りも静かだから漫画も楽しく読めるし、珈琲も旨く感じてしまう。

すると、私が飲んだ後に飲み放題のジュースや珈琲を飲む人が次々と現れる。恐らく私が飲んだから他の人も飲みたくなったのだろう。みんな言葉は交わさずに嬉々としてジュースを飲む。

これでみんなの緊張も多少ほぐれたか?どうせ戦うのならみんな全力が出せる状態が良いからな。そして、私もその状態の方が楽しくて堪らないのだ。
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