世界を旅する武芸少女
「みんなは危ないから家から出ないでくれ。」

遥はそう言って出ようとする。

「待ってくれ!さっきのは『セブンスター』のボスじゃないか?奴が来るとなると部下もかなりいるはずだ。」

遥はシノケンに向かって笑顔を見せて言う。

「案ずるな。あのレベルの雑魚なら私に掛かれば1000人でも倒せる。それに私は絶対に負けん。」

遥は外に出ると『セブンスター』の首領ブラッグスとその部下100人が待ち構えていた。

「ふっふ〜〜〜〜!!貴様が昼間に仲間を一方的に殺した小娘だ〜〜〜なあ〜〜〜?貴様は美人で可愛いから取っ捕まえて俺様の玩具にしてやぁる〜〜〜〜!!」

「ふん。やれるものならやってみろ。私は貴様ごときには負けん。」

遥は巨漢のブラッグス相手に全く怯まない。確かに雑魚達と比べると明らかにオーラは違う。しかし、それでも遥は怯まなかった。この男より強い奴はいくらでもいるからだ。

「おい、貴様らにはこの脇差しだけで相手してやる。貴様らごときに鉄砲は弾の無駄遣いだからな。」


「なぁ〜〜〜にぃ〜〜〜〜!??それは俺様たち『セブンスター』を舐めているのかぁ〜〜〜〜?」

「ああ、舐めているよ。」

遥はサラッと臆せずいう。それに対してカチンと来たブラッグスは激昂する。

「貴様ら〜〜〜〜あの小娘を生きたまま捕らえろぉ〜〜〜〜!!なんなら腕でも足でも斬って構わん〜〜〜〜!生きて捕らえてこい〜〜〜〜!!」

その指示の通りに雑魚部下は遥に襲いかかってくる。

「ふん。私を殺す気が無いのなら戦いやすいな。だが、私は殺す気でいくぞ。」

脇差しを手に取り迫り来る雑魚を相手に遥は前へと出る。
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