クールな彼の甘い素顔
「なんか言えよ」
辺り真っ暗な外に出ると、三上くんは振り返りまた、わたしを見下ろす。
「...ごめん...なさい...」
わたしは下を向いたままそれしか言えない。
今さらながら、三上くんを今まで避けていたことを後悔する。
なんて失礼なことをしていたんだろう。
「......むかつく」
三上くんはつぶやいて、わたしにジリジリと近づいてきた。
わたしは一歩一歩とうしろに下がるけど、
やがれ、コンクリートの壁が背中にトン...と当たった。