クールな彼の甘い素顔
「...なんでそれで付き合う流れにならないわけ?」
「なんでと言われましても」
あれから三上くんはわたしの手を引いて、わたしを家まで送ってくれた。
家に着くまで、ずっと手を握りしめていてくれた。
わたしは雲の上を歩いているかのようだった。
「“好き”とも“付き合おう”とも言われてないし...
きっと、気の迷いだったんだよ」
「あーもー、なんでそーなるかな!?!?真緒のバカ!!!!」
そんな大きな声で暴言を吐かないでいただきたい...。