クールな彼の甘い素顔
たしかにね、わたしもあのとき、すごく舞い上がったよ。
というか、昨日まで舞い上がってたよ。
だけど、今日の朝学校に来て、現実を見た。
三上くんがわたしには届かないくらいモテモテな学校のアイドルだってこと。
夏休み開けだからか、朝から三上くんを見に何人もの女の子たちがうちのクラスにやってきていたんだ。
三上くんはいつも通りクールに知らんぷりしてる...というか、興味ない、というかんじだったけど、
わたしはそこで思った。
やっぱりあの完璧な三上くんが、
どこにでもいる平凡なわたしを好きになるわけがないって。