クールな彼の甘い素顔
バイトをはじめてから一ヶ月が経ち、だいたいのことは1人でできるようになった。
三上くんとバイトがかぶるのは、
だいたい週に2、3回。
あがりの時間が一緒だったときに、
「おつかれ」くらいの言葉はかわすけど、
それ以上はなにもない。
べつに特別仲良くなりたいというわけではない。
ただ、あの日三上くんが助けてくれたことが、
わたしのなかの三上くんへの印象が少し変わった。
三上くんはクールで、あまりしゃべらない...
だけど、いざというとき正しいことを言ってくれる。
性格もいいなんて、逆に悪いところを見つけたいくらいだ。