クールな彼の甘い素顔



反射的にわかった。



...これ、完全告白現場じゃん。



わたし、やばい場面を覗き見してる。



今すぐここから立ち去った方がいい。

頭ではそう分かっていても、

気になってしまう。



だって、わたしも今日、彼に告白しようとしているんだから。



「あの...いきなり呼び出してごめんね。

来てくれてありがとう。

私、三上くんのことが好きです...付き合ってください」



楠原先輩はうつむき加減でそう告げた。



先輩は、さすが一番美人と言われているだけあって、綺麗な顔をしている。



三上くんともお似合い...かも...。



ってそんなことわたしが思っちゃだめ...!!



聞いちゃいけないってわかってる。



でも、どうしても気になるーー。


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