クールな彼の甘い素顔
「真緒ちゃん。
僕の隣で一緒に寝よぉ?」
と可愛く言われ、
そんなの断るわけがない。
「ちょっとせまくなるけどごめんね」
「ううん。うれしい。
ねえ、真緒ちゃん。
たまにでいいから、僕のママになってくれる?」
凌くんはクルンとした上目遣いでわたしにそうお願いする。
この子ってば、すっごく甘え上手。
翔くんはクールで、凌くんはキュートってかんじ。
でも、もしかしたら翔くんも小さいときはキュートで、
凌くんも大きくなったらクールになるのかな?
「うん、いいよ」
わたしはにっこり笑って凌くんの手を握る。
すると凌くんは安心しきったようにスヤスヤと眠りについた。
凌くんの可愛い寝顔を眺めていると、
わたしもいつの間にか深い眠りについていた。