クールな彼の甘い素顔
キッチンに入った瞬間に、
キッチンにいる人たちはみんな同じ格好をしているのに、
三上くんは身長が高いから一番に見つけられる。
...あ、三上くん洗い物だけして帰るのかな。
残り少しの洗い物をしている三上くんの背中を見て、わたしはそう思った。
その背中に「おつかれさま」って言いたいけど、まだそんな勇気はなくて。
わたしは大きな声で「お先に失礼しまーす!」と言ってバックヤードに入っていった。
「夏井さんおつかれ!」
パソコンの前に座っている店長が笑顔で声をかけてくれる。
店長もいい人だし、ほんとこのファミレスを選んで良かったな。