クールな彼の甘い素顔




わたしは昨日の茅さんに言われたことを由紀にすべて話した。



話終えたころ、由紀はカフェラテの入ったグラスを割りそうなほど握りしめていた。



「由紀、割れる、割れる...!」



「許せない!なにその女!?

いきなり現れて一方的に真緒を攻めて...!!

女子高の生徒だったんだっけ?

これは月曜日殴り込みに行くしかないよ!」



「殴...っ!?」



由紀、本気で行きそうでこわいよ。



「...とにかく、三上にまず言ってみるしかないんじゃないの?」



「そう...だよね」



でも、それができたら苦労しない。



本当は、翔くんを信じて、彼を頼りたい。



だけど、昨日の茅さんのあまりに切羽詰まった気迫ーー

彼女が言っていることが正しいんじゃないかと思ってしまう自分がいる...。


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