クールな彼の甘い素顔
「はい!そうです!
...真緒さんは...お一人ですか?」
智也くんはわたしの顔を少しだけじっと見た。
きっと目が腫れているからだろう。
「さっき友達とわかれたところ」
「そうなんですか!
...じゃあ...暇ですよね?」
「暇は暇だけど...家に帰るつもりだよ」
「せっかくバイトないのに、家で過ごしちゃもったいないですよ!
偶然あったことだし、どっかでお茶しません?」
智也くんは食いぎみでそう提案してきた。
「お腹すいてます?どっかでスイーツとか食べませんっ??」
わたしが返事をする前に、彼は話題を重ねる。
朝から野菜炒めと少なめのご飯、ショートサイズのアイスカフェラテしか飲んでないから、
「お腹はすいてる...けど」
「っじゃあいきましょー!!そーしましょー!!」
なんて若干強引ぎみにおされ、わたしは智也くんとお茶することになった。