クールな彼の甘い素顔
「わたし、イチゴのパンケーキにしようかな」
わたしはそう言ってメニューを閉じるけど、
目の前に座っている智也くんはまだ悩んでいる様子。
「俺、けっこー優柔不断なんですよねー!」
「時間はあるから悩んでもらって大丈夫だよ」
悩んでメニューとにらめっこしていて、目が本気なのがなんだかおもしろい。
「イチゴのパンケーキとバナナのパンケーキどっちにするか...」
「じゃあ、バナナのパンケーキにしたら?
パンケーキは2枚だし、わたしのと1枚交換しよ」
「いいんですかっ!?やったあー!」
わたしの提案に全開で喜ぶ彼にまた笑みがこぼれる。
そんな喜ばなくても!