クールな彼の甘い素顔




「お待たせいたしました、イチゴのパンケーキと、バナナのパンケーキでございます」



10分ほどして二皿のパンケーキがわたしたちの前に並んだ。



「すっごいおいしそう」



ここのパンケーキを食べるのは2、3ヵ月ぶりだ。



「それじゃあ食べましょ!」



「いただきます」



パンケーキを一口サイズにナイフで切って、ソースと生クリームをあえて。



「うん、おいしいね」



「俺ここのパンケーキはじめて食べました!すげぇうまいです!」



「はじめてだったんだ~」



それからバイトでの話しをしたり、

智也くんがクラスのおもしろい話をたくさんしてくれて、話題と笑いはつきなかった。



だけど、自分がなんのために街に来たのかをよく考えるべきだった。



決して彼とお茶するためではないってことを。



「あ、真緒ちゃんだぁっ!!」



とても聞き覚えのある可愛い声にわたしの心はなんだかハッとした。



わたしにかけよってきたのは...



「真緒ちゃん、お熱はもうなおったの??」



可愛い笑顔の凌くんだった。



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