クールな彼の甘い素顔
吐き捨てた彼
次の日、日曜日。
わたしは今日12時から21時まで。
翔くんは17時から22時までバイトだ。
入りの時間が違うし、彼は休憩がないからあがりまでふたりで話せる時間はきっとない。
鏡で目元を確認すると、腫れはほとんどひいていた。
「よかった...」
腫れたまま接客するのもいやだしね。
でも今日はバイトよりも、
あがってからのほうがよっぽど大事だ。
「がんばれわたし...」
つぶやいて精一杯自分を奮い立たせる。
翔くんに聞きたいこと、ちゃんと聞くんだ。