クールな彼の甘い素顔
「ねえ...わたしと友達になってくれる?」
駅に着いて。
茅さんは、遠慮がちにわたしにそう尋ねる。
わたしはニコッと笑って。
「もちろん!」と大きくうなずいた。
「わたしのことはすみれでいいからね!」
「すみれ、ちゃん」
「呼び捨てでいいのに!」
「なんか照れるの!」
「なにそれ~、
あ、電車来たよ!」
カンカンカンカン...
「それじゃあ、真緒、またね!」
手を大きく振ってくれるすみれちゃんに、わたしも同じように「またね!」とバイバイする。
わたしは心がすごく穏やかになった。
すみれちゃんと友達になれて、よかったな。