クールな彼の甘い素顔
「そんなかしこまらなくていいからね。話しは聞いていたよ、凌から」
「凌くんから...?」
翔くんではなくて?
「翔はこういうこと全然話してくれないんだよ。つれない息子だろ?」
翔くんのお父さんは翔くんみたいなクールな人ではなく、なんだか愉快な人だった。
翔くんってお父さん似だったんだ。
目元がそっくり。
「僕がちゃんと話しておいたからね、真緒ちゃん!
だって真緒ちゃんは僕のママだから!」
「凌、それを言うなら義理の姉じゃないか?もしママになったら、真緒ちゃんは翔じゃなくてパパと結ばれることになっちゃうぞ?」
「...え、お兄ちゃんフラれちゃうの......?」
真面目な顔して言う凌くんが面白い。