クールな彼の甘い素顔
「そうだっ!!おわびに今から四人で焼肉でも食べに行かないかいっ?」
翔くんのお父さんはとんでもなくいいことを思い付いた!かのような顔をしてわたしに問う。
「え...!」
四人で!?焼肉!?
超急展開っ!!
「なんでだよ」
「翔は行きたくないって?
それじゃあ真緒ちゃんと凌と三人で行くから翔は留守番な?」
「...はいはい」
翔くんのこの“はいはい”はきっと行きますの意味だろう。
「是非、行きたいです!!」
わたしは笑顔で返事をする。
こうして緊張しながらも、四人で焼肉屋さんへ夜ご飯を食べに行った。
翔くんのお父さんはすごく話しやすくて、わたしにすごく優しくしてくれた。
「ぶっきらぼうなやつだけど、これからも翔をよろしくね」
こっそり告げられたこの言葉に、わたしは「もちろんです。こちらこそよろしくお願いします」と真っ直ぐに返事をした。
胸はいっぱいで、
すごくいい一日となった。