クールな彼の甘い素顔




三上くんの背中は当たり前にでかいけど、

このとき何倍も大きく見えた。



「ありがとう......ほんとにありがとう......」



ほんとに怖かったから。



三上くんが助けてくれてほんとによかった......。



同じ駐車場のはずなのに、

さっきまでの空気と全くちがう気がした。



さっきはドクンドクンという自分の心臓の音しか聞こえなかったのに、


今はファミレスの中から聞こえてくるお客さんやスタッフの声に安心する。



「行くぞ」



三上くんはそう言って歩きだした。



え...?



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