クールな彼の甘い素顔




行くぞって...。



ただ三上くんのうしろに着いていくけれど、

わたしは駐車場から出る手前で一度立ち止まった。



「わ、わたし1人で帰れるよ...!歩いて10分だし...」



この様子だと、三上くんはわたしを家まで送ってくれようとしているみたい。



とてもありがたいけれど、

三上くんも疲れているのに申し訳ない。



それに、三上くんに送ってもらうほど、わたしたち仲良くないよね...?



「震えてんだろ」



ぐいっと手のひらを握られた。



「右左どっち」



「み、右...」



あっけにとられるのと同時に、

自分の手がまだ震えていたことに気がついた。



< 23 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop