クールな彼の甘い素顔
「三上くん!弟の凌くんが来てるよー!
ケータイ届けに来てくれたみたいなの!」
わたしの呼び掛けに、三上くんは驚いた顔をして、
今している作業を一時終えたところでこちらにかけよった。
「凌が来てるって...」
「お兄ちゃん!!!」
凌くんは、三上くんの姿を見てキラキラと目を輝かせた。
三上くんのこと、大好きなんだろうな。
「お兄ちゃん!はい!ケータイ電話!!」
「わざわざ届けてくれたのか」
「うん。だって、前にパパがケータイ電話家に忘れて取りに帰ってきたことがあってね、パパ言ってたよ。ないと困るって。
だから、お兄ちゃんも困ってると思ったんだよ」
凌くんかわいすぎる。
だきしめたい。
わたしは隣でそんなことを思った。