クールな彼の甘い素顔
三上くんが送ってくれるということで、いつもなら「1人で帰れる」と言うところだけど...
この辺りを歩いたことはほとんどないし、真っ暗で怖いから今日はありがたく送ってもらうことにした。
「じゃあ、ここで」
駅について、バイバイだと思っていたのに。
三上くんは自分の切符を買いはじめた。
「三上くん?え、ここまでで大丈夫だよっ?」
家まで送ってくれるつもりだったなんて。
「もう切符買った」
「そ、それわたしが使う!」
「...送らせろって」
三上くんの綺麗な瞳に見つめられると、
わたしはもう何も言えなくなってしまう。